新しい白い付箋を一枚取り、そこに周翼が描いた絵に相応しい動物の名前を掬恵が自信を持ってすらすらと書く。






どうだと言わんばかりの顔つきで掬恵が周翼の机に付箋をドカンッと貼り付けた。






――【ハムスター!】






付箋を見るなり周翼の顔色が変わる。







周翼が赤い色の付箋を一枚取った。








鉛筆を強く握り何かを書き出すような仕草をしている周翼、一度掬恵の顔をちらっと見たあと何かを書き始めた。






掬恵が何を書いているのか気になり時々覗き込もうとするが、周翼が手で覆い隠す。







──何も見えないよ………、坂口くんのイジワル。






赤い色の付箋を取ったから、凄く気になる──。