――【おはよう。付箋を探してコンビニ巡りをしていたら、今日はギリギリに到着。ちなみに、昨日のことはまだ許してないから!】






書き終えた一枚目の赤色の付箋を周翼の机のど真ん中に掬恵がペッタリと貼り付けた。







ふむふむと頷きながら黙読をしている周翼。







周翼がちらっと掬恵の方を見ると、さっそく掬恵は二枚目の赤色の付箋に細かい文字をぎっしりと書いていた。







――【これからは、付箋で会話を!付箋の色は気持ちを表現。白は普通、穏やか。ピンクは嬉しい。赤は怒り。黄は注意。青は爽やか。黒は落ち込んでいる。】






掬恵が二枚目の付箋を周翼の机に貼り付けた。







周翼が口元に手を当てながら必死に笑いを堪えて付箋を黙読している。







──僕は、完全に吉井さんに無視をされるかと思っていたけれど。







付箋を使うやり方って、何だか可愛いな。