それとも、地味な私の性格を上手く利用をして、
“こいつ、サッカー部のマネージャーにして、色々とこき使ってやろう!イヒヒヒッ!!”……みたいな
悪魔的な企みがあったりして……。
よーし、本人にそこのところをはっきりと聞いてみよう!
「あの──、本当に私がマネージャーになったら、嬉しいの?」
「うん」と静かに頷く周翼。
「その理由を聞いてもいい?」
一呼吸を置き、話始める周翼。
「俺の側に、一番話しやすい人がいると安心するから──」
一番話しやすい人か。
隣の席だったこともあり、確かに私もクラスの中で自然と坂口くんと会話をすることが多いのだけれど。
ただ、会話といっても私達の会話は殆どテンポの良い会話ではない……。



