申し訳なさそうな顔をしながら話を始める掬恵。
「私、……帰宅部でいい。ゴメンね、私から相談をしておいて」
「いや、俺の方こそ何も力になれなくて、……ゴメン。でも、本当に帰宅部でいいの?」
「うん、もう決めたから」
「そっかぁー……」
弱々しく消えそうな溜め息を一つゆっくりと吐いた周翼。
「入部するクラブはもう決まったの……?」と掬恵が周翼に訊ねた。
「──うん」
「何クラブ?」
「サッカー部に入部をしようと思ってる」
「そうなんだ」
「そうだ、いっそのことマネージャーになったら?」
「えっ──!?」
「学校が終わって、家にずっといるよりも、サッカー部でマネージャーをしてる方がうーんと楽しいと思うけど?ちょうど、募集もしているし……」



