熱い声援が飛び交う。






限られた残り時間の間に周翼に向かって飛んできたシュートの本数は全部で4本。







全てのボールを周翼は全身全霊で受け止め、







西島先輩が華麗なシュートを2本決めた。







得点、4対3。








試合終了のホイッスルが鳴る。








勝利が決まり溝口先生や掬恵を始め部員達が一斉にベンチから立ち上がり両手を上げて歓喜の声を上げた。






グランドの中央にいる西島先輩がゴール前にいる周翼の所へ軽く走って向かう。






試合が終わりほっとした顔をしている周翼。








喜びの表情を浮かべた西島先輩が「俺の最高の相棒!」と周翼に勢いをつけて抱きついた。








「西島先輩・……」






「良く、頑張ったな!」






西島先輩が周翼の頭を撫でる。







「これからも期待をしているから!」








西島先輩が優しい笑顔を残して、ベンチに戻っていく。