しばらくしてから、私のもとに自分の目にちょうど合うコンタクトレンズがやってきた。






──私の新しい相棒。






そう思うと愛着が湧いてくる。







透明で薄っぺらいレンズを指先に乗せ、目にそっと入れる。






慣れるまで少し時間がかかりそう。






今まで愛用していた眼鏡がやっぱり私の側にないと少し落ち着かなくて、ケースに入れて持ち運ぶ。






未練たらしい、私──。







変わらない、密編みの髪型。






今日は、朝から部活がある日。






家を出て、青い空を見上げる。






両手をうんと上げて、大きな深呼吸をする。







そして、学校へ向かって、新しい一歩を踏み出す。