──午後8時。 掬恵の自宅付近の公園。 ドーンと大きな花火が打ち上がる音で気づき、二人で空を見上げた。 夜空に大きくて綺麗な花が次々に咲いてく……。 ──花火が凄く綺麗、夏だね、坂口くん。 ──吉井さん、夏の良い思い出がこれでまた一つ増えたね。 隣同士、ブランコに座って花火が終わるまでずっと無言のまま空を眺めていた。