99.9パーセントの私の愚かなミスを認めざる終えない状況に追い込まれているのはわかっているけれど、
まだ…、まだ…、0.1パーセントの望みを簡単に捨ててしまったわけではない。
僅かな希望を抱きどうしても現実を受け入れたくない掬恵、焦っているせいで、自然と息が荒くなる。
半べそをかき、目にうっすらと涙を浮かべている掬恵。
「私の顔。本当に“白い”……の?」
──お願い、坂口くん“違う!”って言って……。
神にも祈る気持ちの掬恵が目を固く瞑り願う。
「うん。真っ白だよ!」
──撃沈!
掬恵の0.1パーセントの望みが砕け散った。
「もしもし、吉井さん?」
「………………。」
ショックのあまりに全身の力が抜けて、茫然としている掬恵。
──あぁ、私は最悪だ。
床にペタンと座り込み、落ち込み始める掬恵。



