不気味な笑顔を浮かべたかと思うと突然掬恵は大きく口を開けて「あっはははは!」とお腹を抱えて笑いだした。
記念すべき私のお誕生日、まるでコントで罰を受けたような顔になるなんて……、人生でもう二度とないかも!
そう思った掬恵は急いでスマホの画面を思いっきり自分の顔に近づけ、カシャッと一枚写真を撮った。
スマホで撮った写真の写り具合をさっそく確認をする。
「うんうん、いいかも!良く、とれてる」
皮肉たっぷりな自分の心の声が響く。
──何て美人な私なんだ、まるで舞子さんみたい。
芸子をしていたひいお婆ちゃんが生きていたら、きっと何て言うんだろう……?
そんな事を考えながら掬恵は壁に掛かっているカレンダーの自分の誕生日の日付に目をやり、ぼっーと見つめたままスマホで撮ったばかりの画像を慣れた手つきで保存をしようとしていた。
──私の写真、きっとプレミア付きの歴史に残る一枚になるよ、……誰にも見せないけどね。
そして、机の上にスマホをそっと置く掬恵。



