君だけに、そっとI love you.




そう、私の隣の席の人、坂口 周翼くん──。






お誕生日が一緒なんて本当に偶然過ぎる。






坂口くんはきっと今日家族と一緒に楽しくお誕生日のお祝いをするんだろうな。






まぁ、人は人、私は私だ。





自分のお誕生日を自分で祝うことは何も悪いことではない。





台所の戸棚を開けるとまだ未開封のホットケーキの素やフルーツの缶詰があり、冷蔵庫の中には有難いことに賞味期限が近いが絞ると直ぐに出るタイプのホイップクリームが一つ入っていた。





使えそうなものを全部うまく利用をすればきっと私のお誕生日ケーキが一個出来そうな気がする。






作る気満々、だが自信は少し薄め……。






お腹の底から深い深呼吸を一つして気持ちを持ち直す。






うん、きっと世界で一つの私だけのオリジナルなケーキが出来るはず!






なんといっても、このケーキを食するのはこの家の中でたった一人、私だけなんだから。






誰かと一緒に食べる訳でもないと考えれば、自然と肩の力がスッーと抜けた。