君だけに、そっとI love you.







──私を励ます為に一緒に学校を抜け出して、しかもこんな素敵な場所へ連れてきてくれたことに坂口くんに心から感謝をした。







「ありがとう……」






掬恵は周翼の目をしっかりと見てお礼を言った。







伏し目がちな周翼が「お礼なんて……、いつも吉井さんは僕と仲良くしてくれているし──。何だか、今日は教室にいて凄く腹が立ったんだ。それと、やっと電線に雀が五羽きちんと並んだんだよ!」







周翼が瞳を輝かせて嬉しそうな顔をしながら掬恵の顔を見た。







「雀が………」とあっけらかんとした顔をしている掬恵。






「そう、“今だ!”と思ったんだ。教室を抜け出す絶好のタイミング!だから、吉井さんの手を握った」






周翼が自分の行動を思い出して、少し吹き出し、笑った。







そんな周翼を見ていると掬恵も自然とつられるようにして笑い始めた。







目に涙を浮かべながら笑いあう周翼と掬恵。