君だけに、そっとI love you.







周翼が蓮の花について話をする。






「今日の早朝だったら、もっと綺麗に咲いている蓮の花を見せることができたのに……」








──私には、蓮の花が十分綺麗に見えた。






「蓮の花が、どうして綺麗な花を咲かせるのか知ってる?」






突然、聞かれても、蓮の花の知識を私は持っていないので急に答えられるはずがなかった。






「………………。」






「綺麗すぎる水だと立派な蓮の花を咲かせることはできないんだよ」と周翼が掬恵の顔を見つめる。






「そう、──」







あまりにも坂口くんが私の顔を長く見つめるから少し恥ずかしくなった照れた。







そして、周翼が蓮の花に視線を移し話を続ける。






「つまり、辛いことや悲しいことを人より多く経験をした人の方がいつか蓮の花のように立派で綺麗な花を咲かす人間になれるんだよ……、って父親から聞いたんだ」






周翼は話終えると少し恥ずかしそうにしながら掬恵に微笑みかけた。