スマホの着信は、学校の担任の先生からだった。






病院へ行き急ぐあまり、学校へ“遅刻をする”と連絡をし忘れていた。






私も母親もうっかりしていた。





──きっと、もうすぐ三時間目の授業が始まる頃。






こんな顔だし、今日はズル休みをしたい気分。






なのに、私のお母さんは……






「はい、はいっ。どーも、すみません……。お昼休みの時間の頃には、学校に着くかと思います……」






そして、スマホを簡単に切った。





えっ、私、学校に行くの!?






少しばかり母親のことを恨みギロリと睨んだ。






休ませてよ……。