ココロの記憶



「莉夏も遂に彼氏持ちかぁ」

愛花が笑顔で言った。


『まだそんなんじゃ…』

「はいはい。
てか早く返事してあげなよ?
“今、逢えるよ”って」

『わかったよぅ』


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To:多谷 良輔

今、さっきの友達と3階の空き教室にいるよ。

莉夏
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若干震える手でメールを打ち、送信し終える。


「送った?」

『うん…』



どうしよう…
ドキドキが止まらない…

取りあえず、落ち着け!
私の心臓!


携帯を握り締めて、緊張を和らげる。



さっき自覚したばっかりなのに、この展開はちょっと早いよぉ…