数時間後。



「自然の空気最高~!!」



「ね~!やばいわ~」



バスからおりて広がっていたのは緑の森林たちだった。



空気も綺麗でもう最高…!!





「なーに間抜けな顔してんの?奈留サン?」




「なっ…ま、間抜けじゃないし!」





私は自分の顔を覆う。





間抜けじゃない…とは言ったが正直不安だったから。








「…バカなことやってないで早く歩け。」




そんな私たちをしかりつけるのは…冷静沈着な岬。





「もう、厳しいんだから…じゃあ僕達はバンガロー行くね~」





高山はそう言うと私たちに手をふった。





…当然返してはやらなかったが。












雛と共にバンガローに荷物を置くとすぐに外へ出た。




…もうご飯の準備だ。





「奈留サーン。こっちこっち。」




そう迷ってる私達に声をかけたのは高山。





もうすでに火をおこしていた。





「もうご飯は炊いてるから野菜とか切って~」





「わかった。」





高山に指示されたため、私は包丁を手に野菜を切る。








…だが。




私はすっかり忘れていた。





「ちょっと奈留?!キャベツが大変なことになってるんだけど?!」





「え…これが正解じゃないの??」








そう。





…私、料理が壊滅的なのでした。