「先輩先輩!僕は川合爽太っていいまーす!よろしくお願いします☆」

可愛い男の子がそう言った。
彼のテンションに圧倒された私。

「よ、よろしく…」


「あのさ、何であんたここにいるわけ?」

唯一自己紹介をしていない男の子が言った。
まずあなたは誰なんですか!
そう言いたかったがオーラが怖かったのでやめた。

「えっと…転校生で…まさか男子校だなんて思ってなくて…っ」

「はぁ!?」

怖い…やっぱりこういうタイプは特に無理だぁ…

「マジ何なの。同じ部屋に女とか無理。」

「ご、ごめんなさいぃ…」

本当この人無理…


「ねぇ、泣いちゃったよ?大丈夫?」

東山君が言った。

え…?私、泣いてたの?
そっと目元に触れてみると少し水分が付いてきた。

「大丈夫です…ヒック…うぅ…」


「は?わ、悪かったって。」

怖い男の子が謝ってきた。
私は拍子抜けして涙が止んだ。

「いいえ…大丈夫です…」