―――――― 「やーーーっと授業おわったーあ!!」 背伸びしながら大きなあくびをする。 勉強が嫌いな私にとって、 7時間の授業が終わるこの瞬間が 至福なのだ。 「よし、部活だ!」 気合を入れて、カバンを持つ。 「あ、春歌っ! 一緒行こー!」 「うん!」 美佐と一緒に教室を出ようとすると、 「部活がんばれよー!」 と仲山君がエールを送ってくれた。 「ありがとーまた明日ね〜!」 と美佐と2人で手を振り返す。