後ろ姿を見送ったあと、 やっぱり危ないと思い直し、 急いで荷物をまとめて早瀬のあとを追った。 早瀬の姿を捉えたけれど、早瀬も走り出した。 おいおい、危ねぇ。 焦って早瀬の肩を掴んでしまった。 「ひっ!!!?」 めちゃくちゃ驚いた、というか怯えた声を出した。 あ、かなり怖がらせたな、俺…。 でも、俺だと認識した途端、泣きそうな、ふにゃっとした笑顔を見せた。 「…やっぱり送る」