次の日の昼休み、

美佐に、昨日あったことを話した。



「えええぇ!?

試合!!?

しかもあの桐野先輩と一緒に試合したの!?」

あ、今更だけど、やっぱり桐野先輩は先輩だったんだ。



「桐野先輩、有名なの?」


「そりゃあもう!!!

女子バド部ではもちろん、

学校中からモテモテの先輩よ!!」


「ほえ〜…」


確かに、すごく綺麗な顔してたなあ。



「イケメンだし、

クールだけど優しいし、

もう言うこと無しだよ!」


確かに、私の補習とか先輩関係ないのに

すごく頑張ってくれてた。


優しい人だったな。



『大丈夫、おれがついてる』



その言葉を思い出して、またちょっとドキドキする。