「わ、私、ラケット持ってないんですけど…。」 「おーそうだったな!ごめんごめん! 桐野!お前ラケット2つもってたよな? 早瀬に貸してやれ!」 「分かりました」 そう言うと、桐野、おそらく先輩は 「はい」 と、ラケットを手渡してくれた。 ふと顔をあげて見ると、 私の胸は跳ね上がった。 桐野先輩は、とても綺麗な目をしていたから…。 顔も整っていて、髪の毛は少し茶色がかっていて… とても、綺麗だと思った。