「あの子なら、俺の遥流さんを任せられます!」


「……なんでだよ……」


2杯目の生搾りグレフルサワーで随分ぺろんぺろんになっているやっさんの言葉に、真実があるとは限らないのに、つい聞いてしまう。


「だって、グレフルサワー頼んでましたよ、今日!!」


「いや……酒じゃねーから……グレープフルーツソーダだから……」


「同じようなもんっス!!!」


「違うだろ……」


「グレフルサワー好きに悪い人はいないっス!!!」


「だぁー、もぉー、声デカイっつの……」


酔いと、仕事が明日休みという気楽さと、諸々が手伝ったのか、やっさんは随分とテンションが高い。