「この間の彼……桧山君って言うんだけど。

……あたしと、お似合い、かなぁ?」


…………………………ガーーーーーーーーーーン。


真っ暗な闇の中へぐるぐる回りながら落ちていく映像が、ご丁寧に、ついてきて。


俺は、今世紀最大のショックを味わっていた。


「……ど、どういう……?」


辛うじて、声を出す。


詳細なんて聞きたくない、1ミリだって聞きたくないけど同時に物凄く聞きたいこの矛盾。


「長谷川君なら、両方からの視点で見られるかな、なんて……」


きたーーーーーーーーーーーーーーー。


おネエ大前提質問、きたーーーーーーーーー。


だから、違うんだって。


藤浦さんの警戒心を解きたい下心で言ってないだけなんだって。


俺は、ビジネスおネエなんだって!!!