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やっと、やっと着いた。



私は船から降りると彼等と向き合った。




絵美「晋作、稔麿、龍馬さん、ありがとうございました。1年後、またお会いしましょう」




高杉は私に近づくとそっと頭を撫でた。




高杉「次、お前に会うのを楽しみにしてるな」



絵美「ふふふ。私も」




吉田「次会う時はもっと女の子らしくなってるんだよ?」



絵美「失礼ね。今も充分おんn…っ!」




最後まで言えなかった。




何故なら頬を稔麿にキスされたから。




吉田「じゃあな」




高杉「おまっ…!絵美になんてこと!!!」




ギャアギャア騒ぐ晋作の襟首を引きずりながら吉田は路地裏に消えていった。




ビックリした…。




坂本「儂も宿に帰るき。おまんも気をつけて帰るが」




絵美「はい。ではまた」




坂本は大きく手を振ると高杉達とは対照的に京の街を堂々と歩いていった。




絵美「さて、私も帰りますか!」




私は見慣れた京の街中を歩いて行った。



ただ、ある場所を目指して。