わたしと涼人と健人と、

…優人。

わたしたち4人は生まれて間もない頃から一緒に育った。


お互いのことを誰よりも知っているし、なにより、1番信頼している。


そんな関係だった。


特に優人は、わたしの隣にいることが多くて、
学校でも放課後でも、一緒なのが当たり前だった。
涼人と健人が毎年夏休みにどこかに旅行に行ってたときも、毎日一緒に遊んでくれた。

坂で転んだ時は、
『……バカ。』
なんて言いながらも絆創膏を貼ってくれた。

数学がわからなくて質問しても、
『めんどい』
って言うくせに、翌朝にはわかりやすい解説がついたルーズリーフが机に入っていた。

このまま3人でこれからも……
そう当たり前のように思ってた。