そして2週間後______




「インペラートル相変わらずグレーのスーツが似合うコトで。」




「ムーサ今日も芸術を見せてくれよ。スプライトスーツもいいな。」




「ご期待通りに芸術の女神が血で描いて見せます。お褒め頂き光栄。」




「やっぱりルナはカーデガン着るんだな。」




「えぇ。着てないと落ち着かなくて。」






私はいつも通り真っ黒のスーツに身を包み、真っ赤なカーデガンを着込んでいた。





ジョクラトルは深い紫色のスーツ。



モルスは深緑のスーツ。




皆太ももにリボルバーピストルを挟み、




それぞれの武器を仕込んだ。




インペラートルはライフル銃。



ムーサはダガーやサバイバルナイフ。



モルスはククリナイフやフィートナイフ。



ジョクラトルはショットガン。





そして、塔の外の広場に集まったスーツを着こなすメトゥスのミーレス。






「ミーレスの諸君。無駄な動きを最小限に!的を外すな!」


『はい!』





拳を突き上げ何組かずつ目的地に向かって行く中私たち幹部は最短距離のルートを颯爽と駆けていた。










今の私には任務を成功させるコトにしか頭になく、何よりもインペラートルを密かに守ると決めた。






「ルナこっちよ。」




ムーサが教えてくれて止まった場所は車も人でさえ誰も来ない山の麓の近くで広い空き地。





そして、いくつかの塔の様なもの。









そして、私の目線の先には予想してた人がいた。







「やっぱり噂の恐怖の冷血な少女のルナフロースはジェミニちゃんだったんだね。」






「涼大_______本当根が悪いわよ。」







「そうかい?」