巣は小さくなくて寧ろ大きいけど…





殺し屋入れていいのかな?






まぁ、銀狼たちが知る筈もないけど。





あ、1人論外涼大だけは本当論外。







そんなコトを思いながらもズラリと並んだバイクや車。





入口に一番近い所で留めると出入りが多いのか開けっ放しの工場跡に入って行った。








『ご苦労様です。』






声を揃え他校の制服や私服、バイト先であろう制服を着ているカラフルな場所。




それがココの第一印象







「その女性は?」



「初めまして…」「こいつは後で説明する。」




「分かりました。」




そう言って下っ端はどっか走って行った。




次々と飛んでくる挨拶の中適当に返しながら進んでいく幹部。





2階へ上がるとカラフルなドアが並んでいてその中の茶色の部屋に入った。






中は茶色で統一されていて大人っぽい部屋だった。




「ジェミニちゃん適当に座って。」



「えぇ。」




指定された通り適当に座るとココアが目の前に出された。




「気にするコトないからね?毒何て入ってたら涼大は銀河にころされてるから」



何てスラッと怖いコトを言った利加。




「毒入ってたらビックリよ。にしてもココは幹部室なんじゃないの?入って…」



「ジェミニは許可する。」


「ましてや部外者で正体もあやふやなんじゃないの?」






「あぁ…ジェミニのコト調べてもサッパリした個人情報で詳細は出てこなかったさ。」




ニヤッと笑う銀河。





「ジェミニはココに居ても害はないと思う。」






信用しないでくれるかしらね。






甘いわ。さっさと帰って発散したいわ。





ココでのやり取りに若干イライラしながらも勇雅はケータイ、銀河は何かの書類、利加はゲーム、涼大はパソコンとそれぞれ違うコトを始めたから私もケータイを始めた。







「ジェミニちゃんはいつ帰る?」



いつの間にか7時で暇。




「あ、もう帰るわ。1人でイイから送り迎えは嫌いなの。」




「バイバイ。」



そう言って止めようとする幹部たちを交わし巣を後にした。