「嵐……読んでいいよね?」
「あぁ、」
それぞれの手紙を手に取り封筒を開いた。
[Dear.嵐
これを読んでるってコトは何らかの形でこの家に帰って来たって証拠ね。
その時は私たちはいないんでしょう。
ゴメンね。沢山傷付けて。
日に日に痩せこけて行く貴方達を見るのが怖かったわ。
痣がどんどん増えて、自分たちでしてるのに痣を作る人を恨んだ。
私たちが弱かったから、貴方たちを傷付ける形になった。
貴方たちは何も悪くないのよ。
確かにストレスで殴ったコトもあったわ。だけど、その後は必ず後悔した。
これ以上続けたら長すぎるからココで。
嵐。幸せになって、どんな形でもいい。ただ無駄に悪人にはならないで、人の為にするコト、正統派の悪人でもいいから。笑顔で暮らせる日々を送って下さい。
by.母]
なぁ、ズルくねぇか?
唯一2人笑顔で写っている写真も封筒に添えられて。


