コートを脱ぐと懐かしい家の前に置いた。
ガチャ
玄関の扉はすんなり開き土足ではバレる可能性が高まるので靴を脱いで入った。
リビングだったであろう場所に来ると親2人、1番憎い叔父さんがいた。
葉月と俺は見習いが貰う目だけ。要するにアイ仮面を付け口角を上げた。
ショーの始まりさ。
「お久しぶりですね。クスッ」
「だ…誰だ。」
「あー赤髪だから気付かないのか?そこのババァは気付いてるみたいだけどな。」
仮面をしていても大きくなっていても、髪色が変わってもビックリしたような反応は見せずにこっちを見ていた。
「おい、こいつら……」
「嵐と葉月ね。」
「お久しぶりですね〜ただ成敗を始めたいと思います。」
まずは叔父の前に2人で立った。
「何だ。大きくなったな。何で帰って来た。」
「質問が多い。」
葉月はダガーナイフを抜きとると、前に突き出した。
俺もそれを見て突き出した。
「「殺し屋の成敗ですよ。」」
そして、見事に心臓と首の動脈に刺さったダガーナイフを抜いて俺はババァ、葉月はジジィの前に立った。
「何で隠してたんだろうな。」
「復讐しに来たのね。生意気になってるものじゃない。」
「何で隠してた。あのじーさんに脅されてたんだろ?」
ババァは少し顔をしかめた。
「それを詳しく言って今更この状況が変わるとわ思えないわね。確かに脅されてたわよ。貴方たちの部屋に欲しがってた物少しずつだけど置いてるわ。
持って行って頂戴。
最期ぐらい母親らしいことさせて。」
そう言って突然俺のダガーナイフを掴むと
「葉月お父さんも抵抗しないわ。おいで、」


