俺たち双子共有の部屋はベットやクローゼット、わずかな本棚ぐらいで8畳ぐらいの広さしかない狭い部屋だった。








2人で生活するには狭くて窮屈だなとも感じたコトはあったが、それ以上に葉月の痣や顔に出来たおたふくみたいな腫れが日に日に酷くなるのを慰めていた。









葉月はあいつらが部屋に入って来るのを恐れた。




勿論のコト俺もだ。






「ねぇ…私たちってこのまま生きてていいのかな?」






「葉月死んだら許さないからな」






「………ぅん。」





俯きがちに頷いた葉月は2段ベットの下で萎えていた。





一軒家の2階…1階よりも色んなものが見れてそこであれは何かとか学んだ。








今考えたら怖いし気持ち悪いけど、分からないことがあったらそれを観察していた。






「嵐、あの真っ黒な鳥って何かな?」









「何だろな」





ジーっと観察して小さい子達が





「わぁー!カラスだー!襲われちゃうよ。」





と、真っ黒な鳥の方を指差しながら騒いでるのを聞いていた。