俺に歯向かえないさゆがかわいい。 暴言吐いてても俺しか見えてないさゆがかわいい。 黙って照れてるさゆは、もっとかわいい。 「祐ちゃん」 「なに?」 「………すきって言ってあげるから、ぎゅってして…」 「……なにそれ」 なにその要求? ふっ、と笑って席を立った。 さっきみたいに、きつく抱きしめるんじゃなくて。 今度はできるだけ優しく、さゆが壊れないように。 さゆをゆっくり抱きしめた。