「行ってください…。」 「へ?「朱希さん…の所に。私は大丈夫なので…。今日は、ありがとうございました。」 そういって、私は坂本さんを突き飛ばした。 「ごめんっ!ほんとに…。」 坂本さんは、そう言い残して何処かへ消えた。 そうすると、我に返った。 そして、ペタンッ!と、地べたに座り込んだ。 バカみたい…、 意地っ張りで…、 素直に“行かないで”って言えなくて…。