_____次の日

俺はある異変に気づいた。

ペットボトルのキャップを開けた時である。

嫌にキャップのうらが黒い。

俺は不思議に思い、目を凝らした。



__なんということだ。



黒く見えていたのは、



あの女の髪の毛だった。


「こんなところにいたのかい。」

女はその長い髪の隙間から、ただただこちらを見ている。

普通なら、気が狂ってしまうような光景なのだろう。

しかし俺は普通ではなかった。

その心はいたって穏やかである。