__ 現地、郊外の神社にて

俺が集合場所に着くと、もう既に皆はいた。

目的地の神社は、車でおよそ二時間程の場所にあった。

人気は少なく、かなり古いようだ。

鳥居の薄汚さがその歴史を物語っている。

「しっかし、よくこんなとこ見つけたな。
周り田んぼだらけじゃないか。」

「ネットでたまたま見かけたのよ。
たまにはみんなで神頼みも良いでしょ?」

「これで彼女ができるんならなんでもいいっス。」

各々が自由に会話を終えたあと、普通に賽銭をいれてお参りをした。


『恋人がこの心の穴を埋めてくれますように。』


お参りを終えた後、とくに何もなく俺たちはそれぞれの帰路についた。