しかし、なんのつかみどころもない日常会話のなかに、弥生がポンッと恋バナをいれてくりとは思わなかった。



チューリップ畑にいきなり薔薇の花が投入されたような感じだった。



弥生、もしかして恋してる?



そう思ってしまう。



でも、それは絶対にないはずだ。弥生の性格上。



私たちは恋愛というか男っ気とは無縁の世界に生きている。



男と会話しない日のほうが多いくらいに。



だから、弥生が恋愛してるなんてあるはずないし、絶対に信じない。



おとなしくて、恋沙汰に関係のないもの同志が集まった3人なのだから。