身代わり彼女、はじめました。【更新中】

本棚と本棚の中に取り残された二人。

私が少し不機嫌になった事、この子は知らないんだろうな。

「ねぇりんちゃんって本名何て言うの?」

「藤咲りんだよ。みいたんは?」

「三郷未来(ミク)だよ!これからは未来って読んでね、私は…りんちゃんのままでいいか。」

「うん。」

簡単な自己紹介を交わしたあと、未来の提案で中庭に行くことになった。

ずっと会いたかった人がそこにいるのに、なんでだろう。

あまり気が乗らない。

私たちは適当な会話を繋いで中庭へ向かった。

私の学校の中庭はそんな大層なものではなく、木が数本とベンチが有るだけの質素なものだ。

幸運な事に、そこには誰も居なかった。

静かに腰かける私達。

話したいこと、いっぱいあったはずなのに、なぜかつっかえて出てこない。

ベンチの上で、先に口を開いたのは未来だった。