____日曜日・自室にて

今日は昼間に起きて、速攻SNSサイトに指を滑らせている。

もちろんお相手はみいたん。

『みいたん
☆りん★ちゃんって同県住みだよね??
まだまだなんだけど、10月13日に文化祭あるんだー。
よかったら来ないかなぁって。』

10月13日…。

何かあった気がする。

私はがさごそと散らかった机の引き出しを漁り、大きなイラストがプリントされたスケジュール帳を取り出した。

私は10月のページの上に人指し指を滑らせた。

あっ、

『☆りん★
ごめん(**)
私もその日文化祭だったー
実は同じ学校だったりしてw』

だったらどんなに良いことか。

『みいたん
ありえるーw
そうだったらいいなー(´・ω・`)
私、いつも学校でツインテールにピンクのシュシュつけてるの!
あと特徴といえば、すっごく背が低いとかTωT』

そんな子いたっけ?

自分の記憶を必死に辿ってみたけど、該当する人物は思い付かなかった。

…まぁまずないよね。

『☆りん★
そうなんだw
私はポニーテールだよ~
あと、図書委員やっています!』

一応自分の簡単なスペックを打ったところで今日はサイトを閉じることにした。

ホーム画面に戻っていつも通りメールを確認する。

受信メールは二件。

いつもならどうせ迷惑メールだろうとか思うのだか、どうしてもちょっと期待してしまう。

「高坂、メアド登録してくれたかなー。」

あの日半ば押し付けたメールアドレス。

もう少し可愛らしい渡し方があっただろうと後悔した。

私は一件目のメールを開いた。

送信元は、

あのSNSサイトだった。

私はたいして目を通すこともなくそれを削除した。

次は二件目。

メールを確認するという行為が、こんなにも緊張する事なのか。

私は期待を込めてメールを開いた。

二件目の送信元は、