でも、いきなり変かな。
色々考えた結果、私はE組教室を覗きこんでいた。
教室をぐるりと見渡したけど、
「__あいつ、居ない。」
まぁそんな都合よくいくはず無いよねー。
なに馬鹿なことしてんだろ、と小さくため息をついた時、
「何してんの?」
後ろから響く低い声。
「!?」
ビクン、と体を跳ねさせて振り返ると_
腕組した高坂が立っていた。
どくん、どくん
驚きからなのか、はたまた別の感情からなのかは分からないが
心臓が激しく脈を打つ。
必死で呼吸を整える私をよそに、くすくすと笑う彼。
「いきなり後ろから声かけられたら驚くじゃない!」
高坂の黒くて透き通った瞳を、キッと睨み付ける。
「ごめんごめん、驚かすつもりはなかったんだけど。」
そう言うと、高坂はおもむろに私の頭に手をおいた。
なに!?
高坂の大きな手のひらが、私の髪に触れている。
どくん、どくん
早まる鼓動。
「ちょっと!急になにするの!!」
恥ずかしくなった私は、手を振り払い後退する。
「こうすると、気持ちが落ち着くって聞いたことがある。」
真顔で答える高坂。
こいつ、この顔で天然なの?
「そ、そんなの嘘に決まってるでしょ!私、委員会行くから!」
何も考えられなくなった頭できつめにいい放ち、高坂の脇をすり抜けた。
いや、すり抜けようとした。

