「あなたについてそういう目で見たのは悪かった」 「どういう目?」 じろりと睨まれる。 「いや、なんでもない。 化粧品、頼んで」 「いらない」 「お嬢さん」 「もう、そんなに若くないから」 「すねるなんて、子ども?」 「子どもじゃないんで、すねてません。 基礎化粧品をしてから化粧をしたかったんだけど。 わざわざ一式買ったって、ここに女を入れないんだったら無駄になるでしょ。 もったいないからいい。 落ち着かないから、化粧だけしてきたいんだけど」