デラボアは女友達の一人だ。


彼女がこちらをどう思っているかは知らない。


だが、こうもうるさいのなら切り時かもしれない。


「ケビンからも言ってくださいよ」

「あ?」

「いい加減、一人に絞ってくださいって。
 でないと僕たちが、彼女たちの対応まで、しなくちゃいけないんですから」

「面白くっていいじゃないか。
 この間、シリルに今夜はマールの番だと言った時の、悪態なんて忘れられないね」

「ニコラスの言い分もわかります。
 ボス、くじ引きで決めてしまったらどうです?
 全員、ブロンドのストレートヘアでブルーアイ、同じような体形で、たいした違いがないんですから」


フレッドが肩をすくめて、書類から顔も上げずに暴言を放った。