Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪



「でも、そろそろいい踏ん切りだと思うけどね」


打って変わって静かな声を出す。


「うん。
 そうだよね。
 ヒロ兄、結婚しそうにないから、落ちなくても、私がなんとかしないと」
「家って。
 意外と大変だ」


雛のことで両親ともめている美和は、心情こもった声でぽつりと呟く。

麗華はクククと意地悪く笑った。