Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪



「へえー」
「へえ、だよね。
 一年間、教育採用試験用の塾に通っても、受かる自信ないし、そこに行くよ」
「ふうん」


美和は珍しく低い声を出した。


「そこまで離れるの、初めてだな」
「そうだね」


美和は突如、麗華を抱きしめた。


「頑張ってこいよ~」
「って、痛いって。
 力いっぱい抱きしめないでよ」


麗華を離すと、楽しそうにからからと笑っている。


美和ながらの励まし方だったらしい。