「よかったね、コネクション持っている奥さんで。 スペインの祖父が協力してくれるんじゃない? さらにスペインって中東と縁が深いから、祖父も父も、あそこら辺の指導者たちとも顔見知りなんだよね」 「別にそれ目的で、あなたと結婚したわけじゃないけど」 「結果論ね」 「へえっ。 難しい言葉知ってたなあ」 「また、ばかにしてるっ」 「してない、してない。 感心した」 怜士はくすくすと笑っていたが、ふっと笑いを抑えた。