*


学生としては最後の夏だった。


インターン制度を利用して企業に働きへ出ていた。


ランチで職場近くのチャイニーズを皆でつつきながら、仕事の愚痴から、どうすべきか議論していた。


隣に座っているステファニーがテーブルの下で足を絡めてくる。


目を向けると意味深な微笑を送ってきた。


インターンが始まってから、同じインターン生であるステファニーは何かとモーションをかけてきていた。


好みだけど、手を出したら厄介そうで、無視をしていたのだが。


ちょうど鳴ったアラーム音に、怜士は席を外してスマホを取り出した。


画面を解除してスクロールする。