一刻でも早く、と思うのは自分ばかりだ。 元々、麗華はこっちの環境に腰が引けているから、意思を尊重していたら永遠に来ない気がしてきた。 日本との別居婚か? 最悪それで腹を括るしかないか。 怜士はもう一度ため息をついて、電話をかける。 とりあえず、自分の態度の悪さを謝罪し、理由を述べなくてはいけない。 そうでないとこじれていく。 だが、麗華は電話に出なかった。 着信に気付かないのか、何度かけても留守電になる。 その夜は諦めた。