「え、そういこと?」 「そういうこと。 よかったね。 気の長い相手で」 「うん」 素直にうなずくと、怜士はまたおかしそうな顔になった。 麗華の左手をつかむ。 ひやっとした感触。 見るのは2度目だが、やはり大きな石だ。 さらにそれを小さな石が取り巻いている。 「あ、そうだ」 麗華は立ち上がると、隣の寝室から茶色の革張りのケースを持って戻ってきた。