「あの、今泉」 ドアの所で肩越しに振り返る。 明度の落ちた照明が、横顔に綺麗な陰影を作るのを、麗華は見つめた。 その横顔に心が揺さぶられて、すんなりと口から言葉が出た。 「好きだから」 あの時と同じ告白の仕方だと思った。 高等部の時の別れ際の告白。 あの時、怜士は微笑して“ありがと”と流した。 また、それは嫌だ。 悔いのないように、きっちりと区切りをつけて、次に行く。