「お礼?」 「社会福祉法人で働かせてもらったお蔭で、今の仕事をするようになったから。 あの、会社と法人の寄付の橋渡しをしているんだ」 「あなたが思いついたんでしょ。 別に礼を言われることじゃないけど」 「そうかな」 「あの社会福祉法人に何人働いていると思う? でも何かを思いついて実行したのは、麗華だけ。 自分でチャンスを作ったんだ」 「うん。 でも、ありがと」 沈黙が漂う。