「ありがと。 うわ、コブになってる」 「触るな」 包帯の上から指で触れていると、腕をつかまれた。 「そっとしておくんだ」 さっきとは打って変わっての怜士の雰囲気。 以前どおり。 麗華の状態が大丈夫だとわかると、ほっとしたように表情を緩めている。 「さっきは悪かった。 色々と忙しくて」 怜士は言葉を区切った。 何か覚悟を決めたように、表情に強さが宿った。