怜士は今夜のエスコート相手と廊下を歩いていた。


誰か一緒となると、ちょっと声がかけ辛い。


でもそんなこと言っていられないし。


麗華は距離を縮めると、脇の廊下に怜士は女性を引き入れた。


物音とくぐもった声。


麗華は遠慮がちにのぞきこんだ。


うわっ。


思わず声が出そうになって、口で手を覆う。


二人は立ったまま、手足を絡めていた。