「よしっ。
 鷹乃介、回るよ」


回っているうちに、怜士に話しかけるチャンスが出来るかもしれない。


鷹乃介を通訳者代わりに、色々な輪の中に入っては、当たり障りのない話から、機会があればドレスの話をする。


興味をもつデザイナーもいて、成果は上々だ。


これで後は・・・。


麗華はふと会場を見回して、怜士が会場を出るのを見つけた。


帰っちゃう!?


「鷹乃介、ちょっと行って来る」


麗華は慌てて追いかけた。